股関節手術予定患者における術前よりのFA持続投与による先制鎮痛の有無とFA有効血中濃度について検討した。
対象は21名で、術前投与群(Pre-FA:n-10)と術後投与群(Post-FA:n-11)に分け、術後の5段階評価による疼痛スコアとFA血中濃度の関係を、また術後24hrまでのペンタゾシン使用量につき検討した。
覚醒後の疼痛スコアは、pre-FA群0.7±0.2,post-FA群2.3±0.2とpre-FA群が有意に低かった。FA有効血中濃度について股関節手術後24時間時では3.5±0.3ug/ml程度と推察された。
結果として、FAの術前からの持続投与は、術後のよりよい鎮痛に寄与する可能性が示された。(ペインクリニック20:877-880,1999)
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ronbun.pdf